絶対値の計算方法をわかりやすく解説!
◆ 絶対値とは?
まず基本ですが、絶対値とは「原点からの距離」のことです!
たとえば:
- |3| = 3
- |-5| = 5
数直線で0からどれだけ離れているかを表していて、常に0以上(負にはならない)の数になります。
◆ 絶対値の基本ルール
数 a について、絶対値はこう定義されます。
|a| =
{ a (a ≧ 0 のとき)
{ -a (a < 0 のとき)
つまり:
- 正の数だったらそのまま
- 負の数だったら符号を反転してプラスにする
これが基本中の基本です!
◆ 絶対値を含む式の計算パターン
ここから高校らしい話です。
絶対値が絡む計算は、「場合分け」が必要になることが多くなります!
例題1
|x-2| を考えます。
これは、x の値によって2通りに分かれます。
- x-2 ≧ 0(つまり x ≧ 2)のとき → |x-2| = x-2
- x-2 < 0(つまり x < 2)のとき → |x-2| = -(x-2) = -x+2
絶対値の中身が0以上か、0未満かで式が変わる!
例題2
|x+3| – |x-1| を考えます。
まず、それぞれの絶対値の中身が0になる境界線を考えます。
- x+3=0 → x=-3
- x-1=0 → x=1
だから区間は次の3つに分かれます。
- x < -3
- -3 ≦ x < 1
- x ≧ 1
このそれぞれで計算します。
区間 | |x+3| | |x-1| | 式 |
---|---|---|---|
x < -3 | -(x+3) | -(x-1) | -x-3 – (-x+1) = -2 |
-3 ≦ x < 1 | x+3 | -(x-1) | x+3 – (-x+1) = 2x+2 |
x ≧ 1 | x+3 | x-1 | x+3 – (x-1) = 4 |
◆ 高校数学で押さえるべき絶対値の重要ポイント
- ✅ 境界線を意識する!(絶対値の中身が0になる場所が区切り)
- ✅ 必ず場合分け!(中身が正か負かで計算が変わる)
- ✅ 計算は丁寧に!(符号ミスに注意!)
◆ まとめ
- ✅ 絶対値とは「原点からの距離」で、常に正の数!
- ✅ 絶対値を外すには「場合分け」が基本!
- ✅ 境界線(絶対値が0になるポイント)で式が変わる!
次に進めるなら、
- 絶対値を含む方程式や不等式の解き方
- 絶対値付きグラフの書き方(V字型になる!)
などもチャレンジしてみましょう✨
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